お越しいただきありがとうございます。
経営のサポーター、平川 奈々です。
今日は前回の続き、小型機の飛行機需要から見える日本の製造業への影響を考えてみたいと思います。
Boeingでは「737MAX」
Airbusでは「A320neo」
の受注が伸びてきていますが、これらの機体に日本の製造業はどのくらい参画しているのでしょうか。
残念ながらBoeing 737MAXでは、日本製造業はあまり参入していません。
787では35%、777Xでは21%が日本製部品でしたが、737MAXはもともとある737をアップデートしたものなので残念ながらそこまで参入できていません。
Airbus A320neoでも、日本製造業はあまり参入していません。
A380では日本製造業の参画割合が高かったのですが(A380は残念ながら生産中止)
とはいえ、737MAXでは
SUBARUは昇降舵(エレベーター)
三菱重工業は主翼の可動翼(インボードフラップ)
ナブテスコは飛行姿勢制御装置(アクチュエーター)
などが参画しています。
一方でA320neoでは
一番大きいのはエンジン(PW1100G-JM)です。
国際共同開発プログラムによりIHI、川崎重工業、三菱重工航空エンジン、P&W(米)などと共に開発されました。
飛行機の要、エンジン開発に日本製造業が関わっているは嬉しいですね。
ここまでみると、日本の製造業は「大型機」には強いけど、「小型機」には弱い
というのが見えてきます。
小型機は小さい分単価も安いので、わざわざ日本から運ぶメリットはあるのか?
など様々な要因が原因とは思います。
しかしA380やB747のような大型機は今後トレンドではなくなっていくのは間違い無いでしょう。
日本の製造業が世界の航空機メーカーで活躍していくにはどうしたら?
今後の課題のひとつかもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました。