皆さん、こんにちは。
経営のサポーター、平川 奈々です。
コロナでたくさんの業界が辛い状況になっていますが、その中でも苦境なのがご存じ航空業界。
海外はもちろんのこと、国内もできるだけ移動するな、という雰囲気とお達しのもと、航空業界は苦境の時代に立たされています。
飛行機と旅行が大好きな私にとっても、旅と移動の自由を奪われてしまったのは想像以上に辛いものでした。
国際航空運送協会(IATA : International Air Transport Association。世界の航空会社で構成される業界団体)
は、2021年秋に行われた年次総会で
「2022年の世界の航空機需要が新型コロナウイルスが広がる前の19年と比べて39%減になる」
と見通しを発表しました。
オミクロン株などコロナについて、残念ながらまだまだ終わりが見えない状況…
この発表はそれほど驚く数値ではありません。
ところが!良いニュースも飛び込んできました。
航空機メーカートップ2、ボーイング(Boeing アメリカ)とエアバス(Airbus 欧州)の2021年の新規受注が、
計1680機と3年ぶりの水準になったというニュースです。
まだまだコロナ前と同等とはいかないものの、新規受注が増えてくるのは良い傾向です。
では、具体的にどのような機種が受注に繋がっているのか、そこから見えるものを考えてみましょう。
Boeingで多く受注されている機種は
「737MAX」(全受注数の80%程度)
Airbusで多く受注されている機種は
「A320neo」(全受注数の75%程度)
という結果。
双方の機体から見えることは
小型機(座席数100〜200)の受注が好調=海外より国内向け ということです。
国内は早々に需要が戻りそうだから機体を準備していこう、と考える一方で、
海外はまだまだどうなるか分からないから、機体の準備はもう少し様子をみよう、と考えていそうですね。
次回は今受注が多い機体から、日本の製造業にどの様な影響が見えるのかを考えます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
参考文献:日本経済新聞、IATA、Boeing、Airbus